屋根塗装の注意点

『そろそろ屋根の塗装をした方がいいですよ』
『屋根に上がって無料で点検します』
よくある営業の導入トークですね。
その後、見積となり値段や仕様などを踏まえて検討に入っていくことと思います。
その際、ほとんどの方が
価格、塗料のグレードや種類
で頭が一杯になってしまいます。ただ
私は、「信頼」と「人」で選ぶべきだと思っています。なぜなら
塗装の厚さを目視でわかりますか?
高所の細部の塗装の具合を確認できますか?
良い塗料を使っても、塗るのは人
細部を塗るのも人
人が現場でやる以上、残念ながらすべてが同じとは限りません。
カタログのスペックや、見た目のお値打ちさで判断はしない方が得策かと思います。
ひとつ例を上げます
某ハウスメーカーが、自社物件が10年ほど経ち屋根塗装に入りました。
カラーベストです。
そこから10年ほど経ち、弊社にお声がかかりました。
屋根の塗り替えです。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、カラーベストは板状の屋根材が重なっており
塗装の際、適切な措置をしなければこの重なりが塗装で引っ付いてしまいます。
どんな性能の良い塗料を使おうが、関係ありません。
付くものは付く。
それだけのことです。
そこにまた業者が入り、これをそのまま塗るとしたら?
塗り替えたわけですから間違いなく屋根は綺麗になるでしょうね。
ならなければおかしいです。
ただ!
屋根の下に入った水は溜まったままでしょう。
表面は綺麗になったのに、裏側は…
しかも屋根
怖さしかありません。
こういった場合、タスペーサーを入れたり、縁切りという工程が必要です。
このお宅でもタスペーサーを挿入しました。
数にしておよそ2,000枚
価格や性能だけで判断せず、施工は「人」
大切に考えてください。
マルシチの家 井戸
2025.10.21