GX志向型住宅K様邸の建て方

今週より東海地方も梅雨入り。梅雨入り直後の建て方となり、事務所では先週からお天気話が繰り返されていました。
なかなか当たらない天気予報ですが、今回は予報的中で、当初予定していた水曜日は雨天で立柱式のみ、木曜日から2日間で建て方を行う運びとなりました。
建て方当日は、雲が多いながらも青空も覗くお天気で、風もなく、建て方作業を行う大工さんなどには優しい天気となりました。
工事スタートにはお施主様にもお立合いいただき、手際よく、柱や梁が組みあがっていく様子をご覧いただきました。
K様邸はこれから年を重ねていくなかでも暮らしやすい平屋のつくりで、外気温に左右されにくいUA値0.38(断熱等級6)のGX志向型住宅です。
…ここで少しお勉強タイム
UA値とは、机上で計算可能な断熱性能であり、どんな断熱材を、どの厚みで、どのように施工計画をしているかで数値が表されるため、現場での施工精度は問われていません。つまり、どんなに良い材料を使っても、人の手による施工となるため、場合によっては数値通りの効果を得られない可能性を秘めています。
そこで、大切になってくるのがC値(気密値)です。気密性が高ければ高いほど、その隙間が小さくなるということになり、1㎡あたりどれだけの隙間(c㎡)があるかをC値(c㎡/㎡)として表記します。
C値は、現場で気密試験を行うことにより得られる測定数値であり、断熱施工が適切で、気密性がしっかりと確保されているのであれば、C値は低くなります。そのため、技術力に自信がある工務店・ハウスメーカーは自信をもって、お客様にC値をお伝えできるのです。
ただ、このC値。実は非常に微妙で、私たちが高すぎると思っている数値であっても、デカデカと記載されているケースがあります。それは、一般的なC値の目標設定が低いことが原因です。
一般的に、住宅の気密性能を示すC値の目標値は1.0c㎡/㎡以下が目安とされていますが、現実としてC値1.0c㎡/㎡でも計画の50%の換気しかできないという点が近年指摘されており、この目標値では不十分です。また、当たり前ですが、隙間が多いと隙間風が入ってきて寒くなるので、気密性能は絶対に担保しなければなりません。
出典:24時間換気と気密の関係とは?スキマ風による自然換気のデメリット NJKブログ
「マルシチの家」は、住まいのどこにいても快適に過ごせるよう、特に断熱・気密施工にはこだわっています。実際にお客様の完成事例には、断熱施工後にチェックを行ったC値(気密値)をしっかりと記載しており、どの建物も0.1~0.3c㎡/㎡の範囲内です。(新築完成事例)
この断熱・気密性能を大事にしているからこそ、換気空調が100%の形で効果を発揮でき、結果として、住まいも、ご家族も快適な状態で、健康的に暮らせるのです。
K様邸も建築申請で認められた数値以上に、施工精度にこだわり、心地よい住み心地を提供できるよう、チームマルシチ一丸となって取り組んでまいります。
また、K様からのご厚意もあり、現場で実際に私たちの施工についてご覧いただける「構造見学会」を来週末から7月21日(月・祝)まで、限定開催しております。ぜひこの機会に、私たちの家づくりを知っていただきたいです! 皆様のお越しをお待ちしております!
代表取締役社長 杉山 浩子
2025.6.15