人工木材でウッドデッキをリフォーム

お庭での時間を楽しみたい人にとって、住宅とあわせて、ウッドデッキを計画することは憧れの1つではないでしょうか。
実に様々なウッドデッキの材料がありますが、大きく分けると、天然木材と人工木材の2種類があります。
天然木材は、木そのものの質感が魅力ですが、樹種によって耐久性も異なりますが、定期的な塗り替え、傷んだ箇所のリペアなど、お手入れが苦手な方にはあまりオススメできません。
そのため、多くの方に採用されているのが人工木材になります。
人工木材として、木粉とプラスチック樹脂を混ぜた樹脂木が主流ですが、「夏場に暑くなってしまい使えない」という声を聞くことが多いです。
前段が長くなりましたが…、
前回のブログでお話ししました、オーナー様宅のウッドデッキ&フェンス工事が無事に完了しました☆
今回、使用したのは「彩木(MINO株式会社製)」という人工木材で、 表面は本物の天然木から切り出した木目で型取られており、硬質低発泡ウレタン樹脂とアルミ芯材で構成されています。ウレタンは住宅の断熱材にも使われる素材で、木材よりも熱伝導率が低いです。 そのため、熱容量も小さく蓄熱しにくく、またその熱伝導率の低さから触れても移動する熱量が少ないため、素肌で触れても、熱さ・冷たさを感じにくいのが特徴です。
当初は、樹脂木材の使用も検討していましたが、変形のウッドデッキとなり、既製品での対応が難しかったこともあり、彩木で計画を進めることになりました。
とはいえ、ウッドデッキ自体も矩形でなく、スロープもある難しい計画だったため、オーナー様と相談しながら工事を進める場面も多くありましたが、無事に工事を完了することができました!
【改修前】
(お悩み事)
・木が腐ってしまって、フカフカするところがあり、シロアリも心配
・雨が降ると、木がたわんでしまっているところに水が溜まってしまう
・フェンスが部分的に傾いてしまっており、強風時には心配
【改修後】
(計画内容)
・ウッドデッキを解体した後に、建物外周に土中薬剤処理によるシロアリ防除工事を実施しました。
※地面に小さな孔をあけ、基礎の底盤付近(地面より30cm下)に、シロアリに対して非忌避性のない薬剤を注入します。
・新設のフェンスは地面から立て、ウッドデッキ・フェンス共に人工木材「彩木」を使用しました。木目が浮き出たデッキで、素足で歩くと、本物の木のように感じます。また、天然木材と異なり、塗り直しも不要で、20年経過してもほとんど色が変わりません。
・グレージュのお色目にされたことで、濃色の材料よりも板材が熱くなりにくいようですが、陽がさんさんと降り注いでいる時間は、さすがに素足だと熱かったです(笑)。
※メーカーホームページによると、直射日光で最高気温30℃の場合で、白茶系のお色目のデッキ材の表面温度は45℃とされています(樹脂木材の場合は60℃)
オーナー様宅には、ご高齢のお母様もいらっしゃり、以前のウッドデッキではフカフカしたところで躓いて、ケガをされないか心配されていましたので、安心して使えるようになって良かったです! これから外で過ごすのが気持ち良い季節になりますので、お外時間も楽しんでいただきたいです♪
そして、こちらのオーナー様が住まいをご新築いただいてから、今年はちょうど23年目となります。
私たちの家づくりの方法は、実は当時から基本的な考え方や工法は変わっていません。基礎から屋根までの完全外断熱に、換気空調をしっかりと計画した建物となっているため、室内はほとんど傷んでおらず、「他の家には住めない」と仰っていただけるほどです。この室内温度差がほとんどない暮らしは、ご家族の健康面でも安心です。
長い年月を重ねても、安心・安全・快適に、健康に暮らせる住まいづくりをご検討中の方は、ぜひモデルハウスで住み心地を体感してみてください!
代表取締役社長 杉山 浩子
2025.4.27